本を読む時間
みなさま、こんばんは⭐
白い魔法使いの13日間は、いかがお過ごしでしょうか?
起きる出来事に身を委ねてみる。
無理に修正しようとせず、その先を信じてみる。
そんな風に、少し軽やかに過ごせていらっしゃるでしょうか?🤗
今回は、「本」を題材にお話してみたいと思います。
虹色ですが、8年ほど書店員をしていたことがあり、本がとっても大好きなんです📚
父が本好きということもあり、実家のリビングは一面が本棚になっていて、何百冊と数えきれないほどの本に埋もれながら過ごしていました。(ほとんどが父の趣味の本だったので、読めそうな本を頑張って探していました🤣)
幼い頃は、家族と出かける時は「世界名作アニメ絵本」のようなシリーズの絵本を小さなカゴに詰め込んで持ち歩いていましたし、ハリーポッターに夢中になって、発売日の夜は徹夜をしてまで読んでいたこともありました。
高校生以降はミステリー小説にハマり、様々な文庫本を集めていました。
そんな風に、とにかく本が大好きで仕方がなかったのですが、ふと気付いたんです。
最近、本を読んでいないなって。
本は読んでいるのですが、学びのための本ばかりなんですね。
暦とか、歴史とか、経営とか、自己啓発とか。
それももちろん必要な知識ですし、そういったものを選ぶようになったのは大人になったからかもしれません。
けれど、書店で勤めていた時も感じていたのですが、
「心を満たすための読書」
「有意義な時間を過ごすための読書」
「新しい世界を覗くための読書」
こういうものが薄れてきているように感じています。
「自分の足りない何かを埋めるための本」
「自分がもっと成長できる本」
このままの自分ではダメだ!変わらなきゃ!という想いを叶えてくれる本をお探しの方が多い印象でした。
ここを掘り下げて考えてみると、
最近はそういった「必要な情報を得るための読書」が多いのではないでしょうか?
私自身もあんなに好きだった読書をしなくなり、学びのためだけに本を開いています。
なぜか、と自分に聞いてみると、答えはシンプルです。
「時間がないから」
けれどそれって、自分に厳しく言うのなら、時間を作ろうとしていないんですね。
いや、本当にないんですよ、実際。
だけどそれさえも「読書を楽しむことの優先順位が低くなったから」なんですよね。
人って、どれだけ忙しくても食事や睡眠、入浴などの時間は少しでも確保しようとしますよね。
実際に私も、子供の頃は寝る間を惜しんで読書をしていました。
けれど今は、「明日も早いし」「寝不足で仕事はきついし」なんて、早々に寝てしまいます。
起きているくらいなら仕事をしよう、なんてPCを開いちゃったり……。
これって私だけじゃないと思うんですね。全ての人がとは言いませんが、結構多くの方が読書の優先順位が下がっていると思うんです。
なぜか。
その答えを、私は2つ考えてみました。
【読書離れの理由①】読書はタイパが悪い
スマホって便利ですよね。
必要な知識や情報を得たい時、すぐに結論を教えてくれます。
検索すれば数十秒。動画なら「〇〇について3分で解説!」なんていうことも可能です。
難しいことなら、AIに聞けば分かりやすく要点をまとめてくれます。
一方で、本を1冊読み終えるには、何時間もかかります。
最近は動画といっても、ショート動画が主流になっていたり、ドラマを倍速で見たり、CMはスキップしたりなど、いわゆる「せっかちさん」が増えています。
「何もしない時間」が苦手になってきていると思うんですね。
ポジティブに言い換えるなら、時間を大切にしているのかもしれません。
【読書離れの理由②】生きるための時間が優先
昔を振り返ってみると、そもそも本って貴重なものでした。
そして、毎日の労働に多くの時間を使っていた農民や商人にとって、本を読むこと自体が「余裕のある人の時間の使い方」だった時代もありました。
本には様々な学びや心の栄養が詰まっていますが、日常生活には不要な知識や情報が多く、それよりも家の仕事を手伝うとか、家事を覚えるとか、下の子の面倒を見るとか、やるべきことがありました。
読書は贅沢な時間であり、時代によっては「生きる上で役に立たないもの」だったかもしれません。
私自身も「明日の仕事に響くから」と睡眠を優先します。
また、1日の生活の中でやるべきことや、処理しなければいけない情報が多く、脳疲労の状態で夜を迎えるため、文章を読む体力が残っていないことも原因かもしれません。
「もう何も考えたくないよー!」という状況ですね😢
情報に溢れ、意識していない部分でも目から、耳から勝手に入ってきてしまう現代では、物語に浸る時間や、なんだか面白そうという小さな関心をキャッチしてあげる暇がないのかもしれません。
本を選ぶ時にも、
「これは何が得られる?」
「仕事に役立つ?」
「自分の成長に繋がる?」
と考えてしまっている方も多いでしょう。
読書にも「成果」を求めているんですね。
常に情報を受け取り、脳が一生懸命「必要か、不要か」の断捨離をしているからこそ、そう考えてしまうのかなと思います。
「本」だけに限らず、時代によって価値観や生活スタイルは変化していきます。
本離れの良し悪しの判断をするつもりはありませんが、少し本について語らせてください。
本って、必要な情報を得るためだけのものではありません。
それこそ、検索して調べる方が効率的でしょう。
ただ、本を読むあの数時間で得られるものがあります。
それは、「自分と向き合うこと」です。
本は、ゆっくり答えや結果に向かってくれます。
読んでいる間に景色や人物を思い浮かべ、「私だったらこうするな」と考えたり、登場人物の思考や筆者の考えを想像したりして、「考える」作業が生まれるんですね。
だからこそ、読み終わったあとも「あの場面がこうだったな」とか「この人のこの言葉は胸に響いたな」とか、まるで自分の思い出かのように振り返り、味わえます。
大袈裟に言うと、人生に残るんですね。
一種の疑似体験のような感覚なのかもしれません。
この「まるで自分の人生の一部になったような感覚」は、検索では味わえません。
最近、若い方達の中で
「自分の気持ちが分からない」
「どうすればいいか分からない」
「どうしたいのかも分からない」
「何をするべきかも分からない」
と、迷宮入りしている方が増えていると感じます。
夢や目標、やりたいことがない、などですね。
もちろんそれは、本離れだけが原因ではありません。
けれど、全く無関係とも思えません。
本は頭の中の世界ですので、実際に体験して味わうことが一番なのだとは思いますが、現実的ではないことだったり、むしろ現実では遭遇したくないことだったりなど、本だからこそ得られる「考える時間」があるのではないでしょうか。
本離れの良し悪しは決めないと言いつつ、ちゃっかり本を勧めていますね🤣
私は本を読んでいる時間よりも、読み終えたあとに自分に染み込んでいくあの感覚が好きです。
映画で言うと、エンドロールのような時間ですね✨
脳内でお気に入りのシーンやセリフを反芻して、「……良作でした✨」なんて一人で拍手したりして🤭
生み出してくれた作家さんに感謝したり、どんな思考でこの作品が生まれたのか想像してみたり🙇🏼
こうして書いていると、本以外に音楽や映画、絵画なども同じことが言えるかもしれませんね🤔
「本離れ」について考えたコラムでしたが、
寝る間を惜しんで夢中になれることが、本でなくてもいいんです。
仕事に夢中だって、すごくカッコいいです✨
必要な情報を早く手に入れることも、今の時代の生き抜き方でもあるでしょう。
ただ、少しだけ
「自分と向き合う時間」
「答えが浮かび上がるまでを味わう時間」
「反芻して噛みしめる時間」
「自分の声を聞く時間」
そんな時間があると、外にある膨大な情報から正解を探すのではなく、
自分の中にある答えに気付けるようになります。
何の役に立つのか分からないことでも、心が動いたものに関心を向けてみる。
時間がかかることでも、眺めて見守ってみる。
そこから浮かんできた感情や言葉が、実は自分自身が求めていたものかもしれません。
忙しい日々の中で、ほんの少しだけでも「わたしに戻る時間」を大切にしていきたいですね✨
